十勝毎日新聞に掲載された上士幌町の話題やお知らせなどを、
地域のみなさまや、十勝を離れて暮らす方々にふるさと情報
としてお伝えします。
第344回 [ 2009/04/29 ] 毎週水曜日更新
十勝めーる >>> 上士幌めーる
上 士 幌 町
町長 竹中 貢
面 積 694.09平方キロメートル
(総務省統計局より)
花木鳥 スズラン・シラカバ・カッコウ
十勝年鑑2006より
(2005年11月28日発行)
□主な動き
 総務省の地域再生のマネージャー事業に道内で唯一採択され、加森観光(本社・札幌)と地域活性化策のパートナーシップを組む。自主自立の道を選択したことから、まちづくりは移住定住の促進による地域活性化を柱に据えており、国や道の事業を活用し、2007年の団魂世代退職問題に対して管内で先進的に取り組む。

 この土台として重点施策に据えているのが健康と環境、観光をキーワードにしたまちづくり「イムノリゾート構想」。雄大な自然や温泉などの観光資源を活用し、町の魅力を底上を図る取り組みで、この一環で実施する花粉症を抱える道外者を町に招く「スギ花粉リトリート(疎開)ツアー」は全国的に注目されている。

 東大雪山のふもとに位置し、糠平湖やナイタイ高原牧場などの雄大な自然が町の観光資源。また、旧士幌線アーチ橋りょう橋は、01年に北海道遺産に認定されたほか、05年7月に道が北海道自然歩道「東大雪の道」を一部供用し、新たな観光地として地位を築きつつある。

 町の主な産業は農畜産業で、JA上士幌町(高杉國次組合長)の農・畜産を合わせた販売額は04年度、112億9,400万円(前年度比8億1,900万円増)と過去最高を記録した。
関 連 リ ン ク
上士幌町役場ホームページ
2009年4月26日の記事
行楽本番、続々オープン 上士幌の観光スポット
 北十勝に観光シーズン到来−。上士幌町の観光スポットのナイタイ高原牧場レストハウスと、糠平・三の沢地区の「森のトロッコエコレール」が25日から、夏季営業を開始した。各地からの観光客やドライブ途中の行楽客が続々と訪れ、雄大な眺めや木々の間を進むトロッコの旅を満喫した。

 ナイタイ高原牧場の放牧地にはまだらに雪が残り、レストハウスに通じる町道脇には、高い雪壁も残っている。それでも、初日の午前中から標高800メートルにあるレストハウスを目指した車が続々と。訪れた人たちは放牧地に面した大きな窓から、一面に広がる大パノラマやアイスクリーム、軽食を楽しんでいた。

 今月、福岡県から町内に転居したばかりの酪農研修生、吉田知子さん(24)、足達優子さん(24)は「初めてきたが、北海道らしい景色が素晴らしい」と話していた。10月末まで営業予定。時間は午前10時−午後5時。

 「森の−」は旧国鉄士幌線の線路跡を活用し、十勝漫遊舎(野口豊代表)が営業。木製のレールと枕木の「線路」に、自転車型トロッコで乗り往復900メートルの行程を楽しめる。初日は釧路や京都などから10組ほどが利用。まだ雪が残り、静かな森の景色を眺めながら、思い思いのペースで進んでいた。

 7年目を迎える野口代表は、「5月からはトロッコと旧線路跡散策を組み合わせた朝ツアーも企画。6月下旬になれば緑の中を走れます」と話していた。料金は1人乗り900円、2人乗り以上で1人600円。10月20日まで。水曜定休。(原山知寿子)
2009年4月26日の記事
乳製品や畜産物消費拡大へ力 町農民同盟今年度の総会
 町農民同盟(菅原慎一委員長)はこのほど、町生涯学習センターで今年度の総会を開いた。農業の国際化や食料自給率向上など、昨今の農業情勢を踏まえた今年度の活動方針案を決めた。

 盟友約170人のうち約100人が出席。菅原委員長が「安全な食料供給に責任ある農業者の立場として、厳しい状況を打破し、農民のための政策に向けた運動を」とあいさつ=写真。来賓の竹中貢町長、遠山昇JA上士幌町組合長、山田富士雄全十勝農民連盟委員長が祝辞を述べた。

 活動方針では、水田・畑作経営所得安定対策の導入により、従来型の業態別運動だけでなく、状況変化に応じた運動体制を構築することを確認。需給安定対策として、牛乳・乳製品や畜産物の消費拡大運動にも力を入れることなどを決めた。

 役員改選では菅原委員長以下、全役員を再任した。(原山知寿子)
2009年4月25日の記事
慣れや効率優先 事故につながる 林業労災防止安全大会に130人
 町林業振興対策協議会(内海克己会長)はこのほど、町山村開発センターで林業労働災害防止・交通安全大会を開いた。町内の事業所など18団体から約130人が参加。講話を聞き、作業の安全意識を高めた。

 同協議会は町内の林業、木材業者など9団体と特別会員3団体で構成。内海会長が「労働災害ゼロを目指し、安全対策を徹底しよう」とあいさつし、来賓の竹中貢町長、佐々木守町議会副議長、勝占保十勝西部森林管理署東大雪支署長が祝辞を述べた。

 帯広労働基準監督署の菅清第2課長が、昨年、管内で発生した死亡労災事故の概要を説明。7件中2件が林業の作業中だったとした。「林業の事故は原因や対策も分かりやすいが、慣れや作業効率優先が事故につながる」と注意を呼び掛けた。

 その後、北十勝消防事務組合上士幌消防署員が救命法を紹介。最後に出席者で安全のスローガンを読み上げた。(原山知寿子)
2009年4月25日の記事
悠然とたたずむ橋梁の全ぼう展望  タウシュベツ川
 旧国鉄士幌線のアーチ橋梁(きょうりょう)群でも特に人気の高い「タウシュベツ川橋梁」を望む展望場所は、町糠平・五の沢地区にオープン。管内外から観光客が早速訪れ、悠然とたたずむ姿を楽しんだ。

 町が昨年冬までに整備、春からの供用開始に備えていた。国道273号入り口から展望場所まではウッドチップ敷きの遊歩道180メートルで通じ、途中、ミズナラの巨木や旧線路跡を活用した別の遊歩道にもつながる。

 残雪をたたえた東大雪の山がそびえ、付近はまだ冬の装い。展望場所は湖の対岸約780メートルで、タウシュベツ川橋梁の全ぼうを眺められる。糠平湖の水位が低く、この日は橋脚まで姿を現した状態。

 釧路市の川越日出雄さん(76)と陽子さん(72)夫妻は50年前、士幌線に乗って新婚旅行で糠平を訪問。この日、金婚式の旅行で再訪した。「当時を思い出し、結婚生活を振り返ることができた」と感慨深げ。同市の公務員の男性(35)は「今度は水に沈んでいる姿も見たい」と写真に収めた。(原山知寿子)
2009年4月24日の記事
サクラの名所に…思いはせ 議友会など3団体 200本植栽の町有地整備
 元町議でつくる議友会(長尾芳郎会長)などはこのほど、サクラが植栽された町有地で整備作業を行った。同地は約20年間にわたり未整備の状況だったが、町や町議会の現役、OBが世代を超え、昨年に続いて作業に汗を流した。作業は順調に進み、参加者は花見の実現や町民の憩いの場の完成に思いをはせた。

 同地は町スポーツセンターの裏側で広さ約1万3200平方メートル。約20年前、元町議がサクラの苗木約200本を寄贈したが、その後の維持管理が行き届いていなかった。

 昨年春、元議員で同僚だった長尾会長が、「桜公園(仮称)」として自主的な再整備を提案。議友会と、町議でつくる町議会議員会(杉山幸昭会長)、元町職員による道市町村職員年金者連盟上士幌町分会(鈴木清会長)の有志が作業を行った。

 今年はこれら3団体が正式事業として参加。約60人が集まり、昨年終えた続きの部分を整備した。チェーンソーで雑木を取り除いたり、ササを刈り取った。それまでうっそうとしていた一帯では、順調に育ったサクラの木々がすっきりと顔を出した。

 この日で全体の3分の2の整備を終了。参加者からは「今年から花見ができそう」などの声も聞かれた。長尾会長は「協力で順調に作業が進んでいる。整備が一段落したら、お花見会を開きたい」と話していた。(原山知寿子)
2009年4月22日の記事
トロッコ線路200メートル延伸へ ひがし大雪アーチ橋友の会
延伸が計画されているトロッコ線路 (昨年7月の試乗会)
 NPOひがし大雪アーチ橋友の会(那須襄太郎会長)は、旧国鉄士幌線の線路跡を使ったトロッコ線路の延伸を計画している。現在よりさらに200メートル延ばして全長620メートルとし、旧糠平駅構内をすべて線路化する。6月ごろから作業を開始、夏休み時期までには完了させ、ガイド付きの試乗会なども計画している。

 同会は2004年から、町鉄道資料館裏の旧糠平駅の線路跡に、トロッコ線路の敷設を始めた。士幌線で使用していたレールや枕木をそのまま活用。07年に70メートル延長し、現在は420メートルのコースになっている。昨年7、8月の土・日曜日に初の定期的試乗会を開催。管内外から予想を上回る約1000人が訪れた。

 延長するのは上士幌側に200メートル。糠平トンネルのぎりぎりまで達し、延伸作業が一定の区切りを迎える。試乗会については、士幌線の歴史や糠平のガイドを交え、往復1.4キロのコースを30分間ほどかけてゆっくり運行する案も出ている。昨年の試乗会の手応えも踏まえ、地元の産業遺産を生かした体験観光メニュー化にも期待している。

 同会は今年度から、指定管理者として同資料館を管理運営している。タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)をはじめ、アーチ橋人気の高まりで来館者も増加。トロッコと連動させることで、さらなる集客力向上を図る考えだ。「旧士幌線の新たな魅力を、トロッコを通じて紹介したい」としている。(原山知寿子)
2009年4月21日の記事
道の駅設置で研究会報告書 地域活性化に有効
 NPO法人上士幌ニュービジネス研究会(小寺友之会長)は、昨年度実施した「上士幌町道の駅・設置調査事業」の報告書をまとめた。昨年10月に実証実験として開設した「道の駅」の来場者アンケート結果などを基に、「農商工連携と道の駅をキーワードに具現化する取り組みの推進が必要」と、道の駅を活用した観光、産業活性化の可能性に期待を示した。

 同研究会は昨年10月に3日間、町役場前の国道273号沿いで臨時の「道の駅」を開設。町内の観光案内や農産物販売などを行い、約1000人が来場した。

 11月には全国第2位の売り上げを誇る「あ・ら・伊達な道の駅」(宮城県大崎市)を視察。後日、町内で同施設の社長を招いた町民向け講演会の開催を後援した。

 報告書では、実証実験の道の駅来場者249人へのアンケート結果を紹介。「道の駅は地域活性化につながるか」の問いには53%が「つながる」と回答し、高い期待感があることを報告。求める施設では「トイレの数や清潔さ」が63%で最多。「地域の特産品」が53%と続き、休憩や物産機能への高いニーズを明らかにした。

 まとめでは、「国が農商工連携の必要性を打ち出し、町内各組織の横断的な取り組みは時代の要請」と指摘。2011年の道東道全線開通も踏まえ、「このチャンスに町民各層が連携し、車利用の観光客を上士幌に呼び込む施策を」とし、「道の駅」事業が地域活性化の一つの方向性と結論づけた。

 同研究会は調査結果を基に、今年度以降も地区や他団体などの意見聴取などを通じ、道の駅の可能性を探る考え。小寺会長は「『道の駅設置』ありきでスタートしたわけではないが、道の駅が地域活性化に結び付く一つのキーワードであることは間違いない」と話している。

 報告書はカラー、7ページ。事業に協力した企業、団体に配布するほか、希望者への配布にも応じている。(原山知寿子)