十勝毎日新聞に掲載された帯広市の話題やお知らせなどを、
地域のみなさまや、十勝を離れて暮らす方々にふるさと情報
としてお伝えします。
第209回 [ 2006/09/04 ] 毎週月曜日更新
十勝めーる >>> 帯広めーる
帯 広 市
市長 砂川 敏文
十勝年鑑2006より
(2005年11月28日発行)
人 口 171,807人
(男82,690人 女89,117人)
面 積 618.94平方キロメートル
花木鳥 クロユリ・シラカバ・ヒバリ
□主な動き
 砂川敏文市政2期目の主要公約の仮称・保健福祉センターは、旧北海道森林管理局帯広事務所庁舎(東8条南13)を買収・転用して実現することになり、6月に同事務所を3億1,000万円で購入した。10月から改修工事に着手し、来年春にオープンする。これに合わせて市の保健・福祉機能を再編、総合福祉センター(公園東)は高齢者の活動拠点や社会福祉協議会の事務スペースとなり、福祉会館(西4南9)は廃止することにした。

 屋内スピードスケート場整備計画は基本計画をとりまとめ、17年度は基本設計に着手した。帯広の森スピードスケート場改修の延長で整備、屋根構造は建設コストなどが割安な平行トラスを採用した。国内では長野のエムウエーブに次ぐ屋内施設となり、21年度の完成を目指す。総事業費60億円のうち、市は国に半額補助、道に4分の1程度の支援を求めている。1月には経済界などで建設促進期成会が発足、同期成会を中心に約1億円が目標の募金活動を行うことにしている。

 第2次行財政改革は、各種事務事業の見直しが本格化。今年度から高齢者無料バス券に所得制限を導入、地区敬老会を廃止するなど福祉部門の縮小が論議を呼んだ。中国・朝陽市との国際友好都市提携が5周年の節目を迎え、7月に砂川敏文市長、鈴木孝昌議長を中心とする記念訪問団が同市を訪れた。WRC(世界ラリー選手権)ラリージャパンが昨年に続き今年も、9月30日から10月2日にかけて、帯広を主会場に開催された。全国各地から大勢のモーターファンが集まり、全国に「帯広・十勝」の名を情報発信した。
関 連 リ ン ク
帯広市役所ホームページ
帯広商工会議所ホームページ
おびひろ動物園
帯広市児童会館
帯広市民文化ホール
2006年8月30日の記事
飲食店ホテル工夫凝らし準備 ラリージャパン
 WRC(世界ラリー選手権)第11戦・PC(プロダクションカー)WRC第5戦ラリージャパンの開幕を控え、管内の商業関係者は需要増を見込んで歓迎ムードを高めている。帯広市街地を中心に飲食店やホテルなどが工夫を凝らし、ラリー客の取り込みに力を入れている。

 十勝ビール(西1南9、林浩史社長)では海外からのラリー関係者向けに、期間限定で「世界のハム盛り合わせ」とビールのセット(1500円)をメニューに加えた。丹野裕則店長は「(日本の)料理がイメージしづらい外国人には分かりやすい」とする。イタリア料理店VINO(ヴィーノ、西1南11、中山和昭店長)は注文で苦労した過去の経験から英語表記のメニューを置き、店員も英語で応対。「昨年の客がまた来店し、今年もラリー需要が期待できる」と中山店長。

 ニッポンレンタカー北海道(本社札幌)は、ラリー関連メーカーの車両を指定できる観戦プランの予約が好評。帯広空港前営業所は30、31の両日の貸し出しが通常の数倍に。法人営業部の庭山晃治さんは「イベント絡みでは全国1、2の取り扱い数」と話す。十勝地区ハイヤー協会(北村安正会長)は29日の会議でラリー会場周辺の乗降などを確認した。

 市内のホテルは満室状態。北海道ホテル(西7南19、林文昭社長)は宿泊客の半分がラリー関係者で、朝食を午前5時ごろに用意するなどして対応。帯広東急イン(西1南11、藤井敏雄総支配人)も「ラリー関係者と観戦客で2日ごろまでは満室」としている。十勝川温泉のホテルもほぼ満室となっている。(ラリー取材班)

地元住民や選手ら十勝の味覚で交流 800人参加しウエルカムパーティー
 ラリージャパンに出場する選手やスタッフらを招いたウエルカムパーティーが29日午後7時から、帯広市南公園(とかちプラザ南側)で開かれた。約800人が集まり、他チームや大会スタッフ、地元関係者らと触れ合い、十勝の味覚に舌鼓を打った。

 地元自治体や企業などでつくる国際ラリー支援歓迎実行委(会長・砂川敏文帯広市長)主催。会場にはチームユニホームを着た出場選手やメカニックらが集まり、国際大会の華やかな雰囲気に包まれた。砂川市長は「このパーティーを機会に十勝の良さを感じてもらいたい」とあいさつ、ラリージャパン大会組織委の渡邊泰行副委員長が「今大会は地域密着。地域と一体になって盛り上がると思う」と語った。

 パーティーは、子供みこしで幕を開け、帯広商工会議所女性部らが中心になった盆踊りでは外国人スタッフらも一緒に踊った。会場には豚丼やチーズ、ワインなど十勝を代表する料理の店が並び、参加者が味わった。

 スバルの新井敏弘選手は「豚丼と焼きホッケがおいしかった。(大会前に)リラックスした気持ちになれていい」と話し、レーシングチーム「十勝オフィシャルネットワーク」の村西豪紀さん(帯広)は「他チームともお互いに頑張ろうという雰囲気になる」と開幕に向けて気持ちを高めていた。(ラリー取材班)
2006年8月29日の記事
市の花壇コンクール 最優秀賞に光南小学校
 帯広市などが主催する「第23回帯広を緑と花でつつむ花壇コンクール」の受賞団体が、29日までに決定した。学校・児童保育センター部門の最優秀賞に、光南小学校(加藤俊和校長、395人)が初めて受賞した。天候不順の中、ベゴニアやテランセラなど約400本を丁寧に管理し出来映えを保ったことなどが評価された。

 市内を草花で彩ろうと、市と「帯広を緑と花で美しくする運動実行委員会」(三浦きみえ委員長)が1984年度から開催。今年は従来の3部門に加え街路沿いの「植樹ます部門」を新設、昨年より11多い85団体が参加した。実行委が審査し入賞29団体を選んだ。

 小・中学校など25団体から最優秀に選ばれた光南小の花壇はテランセラで「光南」とあしらったのが特徴。育成を担った5年の学年委員長、福光弘孝君(11)は「多くの人にみてほしい」と笑顔で話していた。(栗田直樹)

 そのほかの部門の最優秀団体は次の通り。
 ▽町内会・企業=ひじり東町内会▽老人クラブ=広野老人クラブ連合会▽植樹ます=▽光北よつば会
2006年8月28日の記事
「あかねぐもの会」 「全道童謡・唱歌をうたうつどい」出場へ
 帯広市内の女声合唱団「あかねぐもの会」(山内欣子代表)のメンバー48人が、9月10日午後1時から岩見沢市の市民会館で開かれる「第6回全道童謡・唱歌をうたうつどい」の出場を控え、総仕上げの練習に励んでいる。今年は童謡の素晴らしさを多くの人に知ってもらおうと、初めて手話によるコーラスも取り入れている。(酒井花)

 童謡を中心に歌う各地の合唱団が年に1度集まる同つどいは、2001年に帯広で開かれたのが始まり。以来、毎年道内各都市を巡回して開かれている。今年は山内代表の呼び掛けで、全道組織の「北海道童謡・唱歌をうたう会」が発足、同つどいの会場で会員を募る。

 「あかねぐもの会」は道内15団体が出場するうち、第1部の締めくくりとして登場。「雀の学校」や、喜納昌吉の作詞・作曲「花」、さらに手話を取り入れたアニメ「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」を披露する。

 手話の部分はメンバーが独学で習得し、4月から全員で手話教室に通って練習してきた。山内代表は「手と口が合わなかったり、とても大変だけれど、手話は世界の共通語。歌詞の素晴らしさを多くの人に伝えたい」と話している。

 メンバーの中には病気と闘いながら出場する人もいる。帯広在住の藤森清子さん(75)もその1人で、「先生や歌から元気をもらっている。今では(歌うことが)生きる目的」と話し、全道の仲間と集う機会を今から楽しみにしている
2006年8月27日の記事
帯広地方卸売市場 「市場まつり」に市民どっと
 帯広地方卸売市場(帯広市西21北1、佐藤裕社長)主催の「第5回帯広市場まつり」が27日午前9時から、同市場で開かれた。約40の出店が並んだほか、競り売り体験やマグロの解体実演、サケのつかみ取りなど多彩なイベントが催され、大勢の市民でにぎわった。

 普段は消費者が入ることのできない施設を開放し、十勝の“台所”である同市場を身近に感じてもらおうと開催。市場の屋内外には出店がずらりと並び、新鮮で安い野菜や魚に加え、焼き鳥やかき氷なども販売され、あちらこちらに順番待ちの行列ができた。

 水産品や青果などの競り売り体験では、本番さながらに値段を付ける声が飛び交い、約5メートル四方のいけすで行われた生サケのつかみ取りには50人が参加、びしょ濡れになりながら懸命に大きなサケを取ろうとする参加者の姿が見られた。

 イクラやトバの作り方を教える講習会では同市場の買い付け人が作り方を実演し、真剣に見つめる客で人垣ができていた。市内の無職西村俊則さん(59)は「こんなに簡単にイクラを作れる方法があるなんて、びっくりした」と話していた。(山下聡実)
2006年8月27日の記事
郷土作家アンソロジー表彰式 入賞の12人を祝福
 短編小説公募の第23回郷土作家アンソロジー(NPO十勝文化会議、十勝毎日新聞社主催)の表彰式が26日午後6時半から、帯広市内の北海道ホテルで開かれた。夫に対する鬱屈(うっくつ)した妻の怒りを、他者の視点を通してあぶり出した「陰翳(いんえい)」で最優秀賞を受けた帯広市の上田美佐江さん(43)ら入選、佳作受賞者12人に賞状と記念の盾が贈られた。

 主催者を代表し、十勝毎日新聞社の中橋敏明編集局長が「これからもみなさんにお願いしたいのは、小説を通じて地方文化の発展を担うという気構え。地域の住民から共感を得られる作品づくりの応援をしたい」とあいさつ。選考委員を代表して春山希義さん(音更)がそれぞれの作品について触れ、「有望な書き手が幾人か去り、懸念もあったが、長年培った層の厚さでカバーし、質と量で平年と変わらない読み応え十分の作品ばかりだった」と総評した。

 表彰式に続き、選考委員の鈴木扶さん(帯広)の発声で乾杯し、懇親会に入った。

 今回は管内から25編の応募があり、春山さんと鈴木さん、五嶋純有さん、田中厚一さん、田口耕平さんが選考委員として入選10編、佳作2編を選んだ。入選作は順次、十勝毎日新聞に掲載される(日曜日掲載、毎月最終日曜日は除く)。(酒井花)
2006年8月26日記事
若手社員が異業種交流 十勝人事情報協、初の「集い」
 管内企業の人事・総務担当者で構成する十勝人事情報協議会(後藤正文会長)主催の「若手社員の集い」が、25日午後7時から、帯広市内の飲食店で開かれた。20代前半から30歳までの27人が、自己紹介や名刺交換会を通じて積極的に交流した。

 「集い」は、離職率低下と若者定着の“側面支援”を目指した試み。同会が橋渡し役となり、会員企業の若手社員同士のつながりをつくる。異業種交流で社会人としての人脈を広げることも狙い。帯広信用金庫や十勝三菱自動車販売、柳月など8社27人が参加した。

 後藤会長が「最初の目的は友人を増やすこと。将来的には人脈となり、十勝の企業を担っていく皆さんの財産としてほしい」とあいさつ。呼び掛け人を代表して、共成レンテム人事部の大石拓也さんが「皆さんと一緒に第2回、第3回と計画していきたい」と語った。

 参加者は、近くに座った人と、積極的に名刺交換しながら、自らのことや仕事の話を通じて盛り上がっていた。途中で自己紹介と会社紹介の3分間スピーチも実施。紙を用意した人や取扱品目を細かく話す人、「今までのディーラーにない、入りやすい雰囲気を出そうと取り組んでいる」と方針を発表する人までさまざま。終始和やかなうちに終了した。(植木康則)
2006年8月26日の記事
アンモニアによるセルロース分解法 高橋帯畜大教授らと「プラグ地域総研」
 帯広畜帯広畜産大大学院畜産衛生学専攻の高橋潤一教授らのグループと民間のシンクタンク「プラグ地域総研」(菊池貞雄社長)の共同研究「アンモニアによるセルロース分解法確立の研究開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の今年度のバイオマス分野の委託事業に採択された。家畜の胃にすむ微生物とふん尿内のアンモニアを使って木質系バイオマスを分解する方法を確立する研究で、十勝発の画期的な先端技術として成果が期待されている。(小林祐己)

 NEDOの「バイオマスエネルギー先導技術研究開発」。10−20年先を見据えた国内の先端的研究が選ばれ、今年度は東大と北大両大学院の海洋バイオマス関連の共同研究など15件が選定された。畜大の研究が採択されたのは初めて。

 高橋教授らの研究は、木質系バイオマスのセルロース(繊維素)を家畜の反すう胃内にすむ微生物と家畜ふん尿に含まれるアンモニアを利用して糖に分解し、エタノールの原料に活用するもの。実現すれば、麦わらや豆がら、トウモロコシの芯などの農産物残さから、生物学的手法でバイオエタノール精製が可能になる。

 ブドウ糖が成分のセルロースは、未利用バイオマス資源として豊富に存在するが、構造的に固く、分解しにくいため利用価値が低いとされる。硫酸や塩酸を使う工業的分解方法は、酸の中和に多大な費用とエネルギーがかかり、工業用アンモニアで分解する方法は費用と取り扱いの危険性が問題点となっている。

 高橋教授らは、牛など反すう動物の胃の中にすむ微生物がセルロースの分解酵素を持つことに注目。微生物による分解の前に、アンモニアを添加してセルロースの構造を緩めるという2段階の糖化手法を取ることで、微生物による分解効率が高まり、微生物の増殖も促進される効果が見込まれている。

 また工業用でなく、家畜ふん尿に含まれるアンモニアを使うことで、バイオガスプラントの副産物として発生するアンモニアの適正処理と有効活用が可能になる。参加する梅津一孝助教授(畜産科学科)は「木質バイオマス利用と同時に、地域の環境問題の視点も大きな特徴」と説明する。

 事業費は2年間で2200万円。民間の十勝アグリワークス(青木賢二社長)も協力する。高橋教授は「地球上の有機物の60%はセルロース。微生物とアンモニアによる糖化がうまくいけば、あり余るセルロースバイオマスが有効利用できる」と話している。