十勝毎日新聞に掲載された浦幌町の話題やお知らせなどを、
地域のみなさまや、十勝を離れて暮らす方々にふるさと情報
としてお伝えします。
第292回 [ 2008/04/24 ] 毎週木曜日更新
十勝めーる >>> 浦幌めーる
浦 幌 町
町長 水沢 一広
面 積 729.64平方キロメートル
(総務省統計局より)
花木鳥 ハマナス・ナナカマド・アオサギ
十勝年鑑2006より
(2005年11月28日発行)
□主な動き
 豊頃町と協議を進めていた町村合併は、「事務組織及び機構の取扱い」について賛成が得られず、第9回東十勝合併協議会を最終会議とし、昨年2月28日に同協議会を廃止した。

 「まちづくり政策課」の新設など町長部局を現行8課から6課とするなどの組織機構改革を実施(3月)。さらなる行政改革を通して財政再建に努めるため、公共施設(公民館やスイミングプールなど)開館時間や期間、使用料、管理運営方法を見直し。アイスアリーナについては、関係団体による運営とした。今年4月の家庭系ごみなどの「くりりんセンター」(帯広市)搬入に伴い、指定のごみ袋4種類を作製し、新料金体系を決定(9月)。児童数の減少を背景に、PTAはじめ地域住民との話し合いを経て吉野小学校と常室小学校を廃校とし、同2校を浦幌小学校に統合した。

 会員自らの運営を目指した「浦幌消費者協会」が発足(3月)。町内漁業者でつくる共同企業体「八協水産」が15年ぶりに定置網漁船「第十七協進丸」を建造した(7月)。建設業者らの「オーストリッチ浦幌」は道のモデル事業に採択(8月)され、山ワサビに関連した商品開発を目指している。第30回を数えた「うらほろふるさとのみのりまつり」では、15年ぶりに上浦幌開拓太鼓が復活、約1万8,000人の来場者を沸かせた。
関 連 リ ン ク
浦幌町役場ホームページ
浦幌町商工会
浦幌町立図書館
2008年4月19日の記事
地域医療支え30年「にしや医院」閉院 町長ら西谷院長ねぎらう」
 30年以上にわたり地域医療を支えてきた「にしや医院」(町北町、西谷明也院長)が20日に閉院する。閉院は、西谷院長(73)の健康上の理由で、最後の診療となった18日には、水沢一広町長や町職員、同医院の元職員らが駆けつけ、花束を渡して西谷院長をねぎらった。

 西谷院長は、1977年、士幌町立病院副院長を退職後、同年10月に浦幌で開院。主治医として信頼し、長年通ってきた町民は多く、1日30−70人の患者を診察。昨年、公衆衛生功労で道社会貢献賞を受けた。

 かねてから周囲に「75歳までは地域のために頑張る」としてきたが、昨年、胃がんが見つかり、同年7月から9月まで入院し、胃を3分の2摘出、今年1月にも検査入院した。3月下旬の町内の医療関係者の懇談会で閉院の意志を表明した。

 この日は診察終了の午後3時に同医院待合室でセレモニーを開催。水沢町長が「長い間ありがとうございました」と花束を渡した。

 西谷院長は「浦幌の医療にかかわり、僕自身が人間的にも医者としても成長できた。もっとみなさんと接したかった。残念、無念。本当に長い間ありがとう」とあいさつした。

 この後、町長と院長は固く握手をかわし、2人の目には涙。約20人の職員、元職員からも次々に花束や手紙が渡された。看護師の島田志津代さん(49)は「自分が入院しているときも患者を気遣っていた」と責任感の強さをたたえた。

 町内の医療機関は歯科を除くと町立診療所、多田医院(町栄町、片野俊男院長)の2カ所だけとなる。水沢町長は「長年地域に尽くしていただいただけにとても残念。町民に不安が生まれないように、多田医院の力も借りて町立診療所でカバーしたい」と話している。(大笹健郎)
2008年4月18日の記事
シラカバ樹液を採取 森づくりセンター 初の体験会に町民ら30人
 十勝森づくりセンター(町東山、嶌田康之所長)は、17日午後1時半から町炭山地区の道有林で、初のシラカバ樹液の採取体験会を開いた。

 シラカバ樹液は近年、豊富なミネラルとさわやかな甘みで注目を集めている。十勝でも千年の森(ランラン・ファーム、清水町羽帯)やペンションインカルシペ萠和(大樹町)などでメニューや商品に利用している。

 体験会には「森林ボランティア」(大村博代表)のメンバーら町民約30人が参加。同センター職員から、シラカバは前年夏に根に蓄えたデンプン質を酵素で糖分に換え、春に一気に吸い上げて葉を芽吹かせること、採取できるのは4−5月の一時期に限られること、直径6ミリの穴から一昼夜で約5リットルの樹液を採取できることなどの説明を受けた。

 採取した樹液を使って入れたお茶やコーヒーは「まろやかになる」「ほのかな甘さで砂糖がいらない」と好評で、樹液で練った生地でドーナツも提供された。また、小枝を使った鉛筆作りや、現地野草園の落ち枝などの除去作業も行った。(大笹健郎)
2008年4月16日の記事
踊りや歌でもてなし 上浦幌青年団 伝統の敬老会
 上浦幌青年団(山川真一団長、団員5人)主催の上浦幌地区敬老会が15日、上浦幌小学校で開かれ、地域に住む75歳以上の高齢者が若者たちの心尽くしのもてなしを受けた。

 同青年団は、美園、相川、冨川の3地区の30歳ぐらいまでの独身者を中心に組織。メーン行事の敬老会は農繁期前の毎年この時期に行われ、今年で89回目の伝統行事。青年団主催の敬老会はかつて町内の幾つかの地区で行われていたが、現在はこの地区だけ。

 この日は3地区の75歳以上のお年寄り56人のうち29人が参加。上浦幌小の低学年児童や、上浦幌ひまわり保育園の園児たちが踊りや歌を披露。地元行政区の婦人たちが作ったみそ汁も出され、カラオケや手品ショーで盛り上がった。

 お年寄りたちは、かつて自分たちが開いていた伝統の地域行事を楽しんだ。最高齢の吉田良子さん(90)は「この地域の若者は本当に温かい」と感激した様子だった。

 山川団長は「年々メンバーが減り、正直大変だが、伝統は絶やさない。来年は敬老会90年、会場の小学校も最後の年。自分たちできっちり成功させ、その後も地域と協力して続けていきたい」と話していた。(大笹健郎)
2008年4月15日の記事
浦幌中「町おこし総合学習」 全国の市町村に紹介
 浦幌中学校(高橋康伸校長、生徒121人)の昨年度の3年生46人が総合学習として取り組んだ「うらほろ町おこし」について、農水省の外郭団体「財団法人都市農山漁村交流活性化機構」(東京)が学習内容を紹介したパンフレットを作製し、全国の市町村に発送した。パンフでは、人づくりによる農村活性化の先進事例として同校の取り組みを取り扱っている。(大笹健郎)

 「うらほろ町おこし」は、町の魅力を再認識し、地域に貢献しようとする心を育てるのを狙いに実施。NPO「日本のうらほろ」(近江正隆理事長)や町内各組織の協力で生徒が、町内のバスツアーや農林漁業体験、特産品販売体験などを実施。町長に活性化策を提案するなどの活動も展開した。

 この取り組みを、同機構が「人づくりによる農村活性化支援事業」に選定。同機構の教育プログラム開発検討委員会が、先進的な事例としてパンフレットに掲載した。オールカラーA4判12ページで、全国の4事業が紹介されているが、うち9ページを浦幌中の紹介に当てている。3月末に全国の1793市町村と、同事業に関心を寄せた615個人に送られた。

 同機構の佐藤一成広報情報センター部次長は「郷土についてよく知らなかった生徒が、堂々と魅力を語れるまでに成長していく姿に感動した。今後、パンフを見て浦幌を訪れる人が増えればうれしい」と話している。

 高橋校長は「生徒が自分の町について自信と誇りを持てるようになるまでの過程が手に取るように分かる」と完成を喜んでいる。